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SAINO中毒患者の備忘録。

推薦で外部大学院という選択肢

7月9日にUEC(電気通信大学)の平成31年度博士前期課程 推薦入試を受験してきました. 18日に合格発表があり,無事UECへ進学が決まったので,ちょっと特殊だった自分の外部大学院進学について書いておこうと思います.

きっかけ

B3で仮配属になる前は,内部進学で研究に没頭したいという気持ちが強かったです. しかし,SecHack365やCODE BLUEを通じて道内より内地で院生として研究したい気持ちもありました. 指導教員の先生に相談したところ,暗号理論やネットワークセキュリティで指導を受けたいと考えているなら弊学ではなく東京や奈良,北陸に行きなさいとアドバイスを貰い, その後も相談を重ねた上で,UECへの進学を考えるようになりました*1

情報セキュリティ系研究室の進路を考える上で此方のリポジトリがかなり役立ちました.

github.com

試験まで

一般的には3,4,5月で研究室訪問やTOEIC受験ですが,色々あって後手に回ってしまいました. 周囲の同期が就活で内定や内部の推薦を決意していたりと進路を決める中,自分はまだ進路が決まっていない事に対して精神的に辛い日が続きましたTOEICは3年の頃から少しずつ対策していたので大丈夫でした.700には届かなかったけど650は越えたのでまぁ良いかといった感じです. この時はまだ8月に一般入試を受けるつもりでした.故に線型代数解析学あたりを中心に復習し,アルゴズムやデータ構造の勉強に取り組んでいました. とりあえず僕の院試準備は6月のオープンラボから本格的にスタートしました.

オープンラボ 6/2

研究室訪問を兼ねてオープンラボに参加しました.当然,過去問を入手する事も大事な目的でした*2. 事前の予約システムでは3つの研究室にアポイントをとる事ができました.しかし,折角北海道から参加したので当日は時間の許す限り色々な研究室を巡り,進学や研究の相談をすることにしました.

その最中に,推薦入試の存在を知り,外部からでも基準を満たしていれば構わないとの事で,受け入れ先の先生の認可を頂いて出願することにしました. 学生の内に色々活動していた事と,GPAはそこそこ良かったので受験資格は満たしていたと思います. 落ちたら一般で頑張ろうねくらいの気持ちで勉強はしっかり継続しました.

帰ってきてからは指導教員の先生に急いで推薦書のお願いをしたり,学内順位を確認してもらったりと慌ただしく過ごしました. また,6/11~6/22に教育実習も控えており,そちらの準備でも忙しかったので志望理由書は添削の時間をとれないまま提出となってしまいました.

試験当日 7/2

推薦入試は面接のみです.筆記試験がないので非常に楽ですが,逆に考えればたった数分の受け答えで合否が決まる為,心臓に悪いです.更に控室は内部生がいっぱいで孤独です. 面接はかなり緊張しましたが,圧迫面接という訳ではなく,志望理由書を元に穏やかに質問される形式でした.面接官は3人でした. 交代交代で色々な質問をされました.

  • 志望理由
  • 今どんな研究しているのか
  • 研究の進捗
  • こちらの院に進んだらやりたいこと
  • かなり分野が異なるけど大丈夫なのか
  • それについて君はどう考えているか・何か対策しているのか
  • 学部時代の活動を教えてほしい
  • 海外経験について詳しく

他の方々が10分~15分くらいで終了する中,4分程度であっさりと「以上です.お疲れ様でした.」と言われひどく不安になりました. もしかしたらアピールが足りなかったんじゃないか,もっと沢山話して良かったんじゃないかと後悔でおかしくなりそうでした. 何を言ったかは頭が真っ白であまり覚えていません...今年も推薦出願者は多く,内部生が優先されると考えていたので正直受かるかどうかは微妙でした.

その分,合格が決まった時はすごく嬉しかったです.本当に良かった...

おわりに

推薦入試を受験できたのは,先生の後押しと腐らず真面目に講義を受けていたお陰です. 6月のオープンラボから本格的に動き出しすぐに出願して,7月には進路が決まった形になるので,あっという間に院試が終わった感覚です. 支えてくれた家族や応援してくれた先生や知人の援助があってこそでした.感謝しても感謝しきれないです. 8月から11月の間は他大の院試を受験する知人が多くいるので,自分にできることがあれば...と切に思います.

*1:UECに先生の恩師の方がいらっしゃるので強く薦められたというのもあります

*2:本来なら6月はもう研究室訪問は済ませ,院試勉強を頑張っているべき時期でした